2012年7月24日火曜日

WindowsでGit共有リポジトリをさくっと構築

プロジェクトのGitサーバをWindows機で構築する機会があったので、簡単に手順をまとめておきます。

通常はLinuxで構築することが多いと思いますが、今回はプロジェクトの制約でWindows機を使うことになりました。

ここで紹介する手順は、小規模な社内環境を想定していますので認証、セキュリティは考慮していませんが、「最小の構成でよいから手軽に構築したい」といった場面でのご参考にしていただければと思います。

  1. 環境
  2. インストール
  3. 共有リポジトリの作成
  4. 外部接続の設定
  5. 接続確認


  1. 環境

今回、構築する環境は以下のとおりです。

  • 共有GitリポジトリはWindows機上に構築
  • GitにはmsysGitを用いる
  • 共有Gitリポジトリとの接続はgitプロトコルを用いる
  • クライアント側のGit環境は構築済みとする

接続にgitプロトコルを用いることで、SSH鍵等の準備する手順を削減しています。


  2. インストール

以下のサイトからWindows用のGit「msysGit」をダウンロードします。
msysGit

以下のようなexeファイルが対象となりますので、最新版をダウンロードしてください。
Git-1.7.XX-previewXXXXXXXX.exe

※1.7.10未満のバージョンでは、日本語ファイル名が正しく扱えないとのことなので、
1.7.10以上のものを選ぶようにしてください。

ダウンロードしたexeを実行し、インストールを行います。
インストール時に聞かれる選択肢に関しては、特に悩むところはないと思います。


  3. 共有リポジトリの作成

共有リポジトリのベース作成

今後、共有リポジトリを格納していくベースとなるフォルダを決め、該当フォルダを作成します。
ここで決めたベースを後述するGitDaemonに設定しておくことで、クライアント側からのアクセス時にベース以降を指定できるので便利になります。
(ここでは、D:¥Git¥reposをベースとします。)


共有リポジトリのフォルダ作成

先ほど作成したベース配下に、共有リポジトリとなるフォルダを作成します。
(ここでは、sample.gitを共有リポジトリとなるフォルダとします。)


共有リポジトリの初期化

作成したsample.gitフォルダを右クリック->Git Bashを選択し、以下のコマンドを入力します。
sample.gitフォルダ配下に各種ファイルが生成されたことを確認します。


  4. 外部接続の設定

外部から共有リポジトリに接続するための設定を行います。

GitDaemonの起動

gitプロトコルを用いて外部からの接続を行う際に必要となるGitDaemonサービスを起動します。

GitBashから以下のコマンドを実行します。

※都度、実行するのは煩わしいので、以下のようなバッチをスタートアップに登録するのがよいと思われます。
GitHub:Gist / RunGitDaemon.bat
各定義は、お使いの環境にあわせて変更してください。

Windowsファイヤーウォールの設定

GitDaemonが通信に利用するポートであるTCP/9418を、Windowsファイヤーウォールで受信可能にします。



  5. 接続確認

クライアント側で、以下のコマンドを実行し、接続できることを確認してください。



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以上です、Windows Git 共有リポジトリ環境の構築を行う際の参考になれば幸いです。

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