通常はLinuxで構築することが多いと思いますが、今回はプロジェクトの制約でWindows機を使うことになりました。
ここで紹介する手順は、小規模な社内環境を想定していますので認証、セキュリティは考慮していませんが、「最小の構成でよいから手軽に構築したい」といった場面でのご参考にしていただければと思います。
- 環境
- インストール
- 共有リポジトリの作成
- 外部接続の設定
- 接続確認
1. 環境
今回、構築する環境は以下のとおりです。
- 共有GitリポジトリはWindows機上に構築
- GitにはmsysGitを用いる
- 共有Gitリポジトリとの接続はgitプロトコルを用いる
- クライアント側のGit環境は構築済みとする
接続にgitプロトコルを用いることで、SSH鍵等の準備する手順を削減しています。
2. インストール
以下のサイトからWindows用のGit「msysGit」をダウンロードします。
msysGit
以下のようなexeファイルが対象となりますので、最新版をダウンロードしてください。
Git-1.7.XX-previewXXXXXXXX.exe
※1.7.10未満のバージョンでは、日本語ファイル名が正しく扱えないとのことなので、
1.7.10以上のものを選ぶようにしてください。
ダウンロードしたexeを実行し、インストールを行います。
インストール時に聞かれる選択肢に関しては、特に悩むところはないと思います。
3. 共有リポジトリの作成
共有リポジトリのベース作成
今後、共有リポジトリを格納していくベースとなるフォルダを決め、該当フォルダを作成します。
ここで決めたベースを後述するGitDaemonに設定しておくことで、クライアント側からのアクセス時にベース以降を指定できるので便利になります。
(ここでは、D:¥Git¥reposをベースとします。)
共有リポジトリのフォルダ作成
先ほど作成したベース配下に、共有リポジトリとなるフォルダを作成します。
(ここでは、sample.gitを共有リポジトリとなるフォルダとします。)
共有リポジトリの初期化
作成したsample.gitフォルダを右クリック->Git Bashを選択し、以下のコマンドを入力します。
sample.gitフォルダ配下に各種ファイルが生成されたことを確認します。
4. 外部接続の設定
外部から共有リポジトリに接続するための設定を行います。
GitDaemonの起動
gitプロトコルを用いて外部からの接続を行う際に必要となるGitDaemonサービスを起動します。
GitBashから以下のコマンドを実行します。
※都度、実行するのは煩わしいので、以下のようなバッチをスタートアップに登録するのがよいと思われます。
GitHub:Gist / RunGitDaemon.bat
各定義は、お使いの環境にあわせて変更してください。
Windowsファイヤーウォールの設定
GitDaemonが通信に利用するポートであるTCP/9418を、Windowsファイヤーウォールで受信可能にします。
5. 接続確認
クライアント側で、以下のコマンドを実行し、接続できることを確認してください。
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以上です、Windows Git 共有リポジトリ環境の構築を行う際の参考になれば幸いです。
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